触り方、探り方を教えること
- 秋山妙子

- 2 日前
- 読了時間: 3分
九州から、整骨院の先生が施術+技術講習を受けに来てくれました。
問い合わせがあった時は、何かの間違いかと思い、メールや電話で何度もやり取りをしました。
栄養学で鉄のことを調べているうち、栄養学の先生と私が話している動画を見たのがきっかけで私の文章を読み進み、共感してくださったそうです。
先生は開業して16年。遠方から来てくれるのに、教えることが無くて時間を持て余したらどうしようとしばらくクヨつきましたが、日程が近づくごとに開き直ってきた。熟年&辛口モデルさん2人に来て頂き、治療を介さないリラクゼーションマッサージとしてどのようにお客様に触れていくのかをお伝えしました。
治療ベース、時短ベースの触り方で、酷使し続けた先生の親指は変形していました。指を痛めない角度と体制での施術に切り替えましょう!
モデルさんは「痛い」「何をしようとしているのかわからない」「苦しい」とはっきり言ってくれるので、先生も「心折れるわー」と言いつつ、謙虚で素直な姿勢に頭が下がりました。
全身鏡、塩ビのパイプ、ボール、一円玉、玄米の粒など、色々な小道具を出して姿勢や手指の解放を練習し、部屋は一度も暖房を使用しない状態で暑いくらいになった。

時間ギリギリに近づいた首の施術で、先生が「なんか、感覚がつかめてきたぞ」と言い、しばらく安定した姿勢で静止し、指先から首の筋肉を丁寧に探る質感を、長いこと一言も話さずに味わったところで終了となりました。楽しかった。

先生も、楽しかった、本当に来て良かった!!と嬉しそうでした。
体を探るには手指や指先を柔らかくしておく必要があり、そのために姿勢を正して脱力した腕をお客様に触れるところからスタートです。
柔らかくした指先にある目を開いて感覚を探ります。拇指、人差し指、中指には指の腹から指の先にかけて3種のポイントがあり、「どこに」「なにをしたいのか」によってポイントの使い方を変えますが、それによって手首、肘、体の角度、足の位置を決め直し、最適な圧が地面からつながるように体をつなげていく。何気ない一つの圧にはそのくらい色々な細かい作業が眠っているのです。
熟年モデルさんから、指導側として、いくつか指摘を受け、これも有難いことです。 色々とバージョンアップしていきたいなと思いました。
★
教えるの、大好き。もともと体感を感じられず技術の習得に苦労したので、言語化が得意です。
マンツーマンが一番楽しいし、生徒さんの癖の歴史を踏まえながら、一緒に体を整えていくことができ、集中できます。
わからなすぎて頭の中が???マークでいっぱいになるあの表情、指先に集中するあまり、明後日の方向を向く目。
「あああああ、わかったあ!」
という喜びは儚くも一瞬で、次に手指を持ち上げた時には全てを忘れているのが鉄板です。
綺麗になる、痩せる、痛みが喪失するなど、施術後の到達地点を明確に持たないリラクゼーションマッサージの手技は、戦闘には無力なようでも、地味に根強い力があるのではないかと個人的に思っています。
家族向けの施術もおすすめ。足裏や頭、お腹を触ることで、思春期のお子やトラウマ源泉の親とスキンシップが自動的に確立するなんて、便利よー!お問合せ下さいませ。
あと!お客様から「ほんとに疲れている時、予約時にメニューを決めるのがしんどい」とリクエスト頂いたので、「とりあえず90分」「とりあえず120分」的なメニューを予約ソフトに作りますよ(宣言)。飲食だったら席だけ予約する感じね。おいでませ。
ではでは、サロンでお会いしましょうー!




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