「穴のまわりに」四十九日法要
- 秋山妙子
- 9月28日
- 読了時間: 3分
元義父の四十九日に、新幹線に乗って東海まで行って来ました。
四十九日に息子は欠席とのことで、私が一人で行ってもいいものか?と元夫に尋ねたら、来てくれたら父も喜ぶと思うと返事があった。
が、母親からは
「49日は本当に身内でやるものだから、元嫁が参列するのは常識的にいかがなものか。お嫁さんだって親類の方だってどう思っているかわからないのだから、今回は欠席して後でお墓参りの方が良いでしょう」とメッセージが来た。
私、また非常識なことをしようとしてるのかな・・・・
やや重い気持ちになりつつ、母には「アドバイスありがとう」だけ返信し、これは誰と誰の問題なのかをと考えて、行くことにしました。
四十九日は告別式よりもゆったりして、お坊さんものびのびしているように見えた。秋晴れに並ぶ墓石の中、ひとつの墓の線香台をのけて義父の骨を収めた。
「あたしの骨が入る場所はちゃんとあるだか」と義母が何度か口にしていた。

義父の親類も皆年寄りで、足が悪くて階段に難儀した。
古い料亭や寺の、木の階段が大変だ。皆で補助しながら上り下りする。
和式のトイレから立ち上がれなくなってしまった人もいた。そんなこともあるんだ。
法要後、料亭での和食懐石は、地のもの季節のものが大変に美味しかったのに、アルツハイマー気味の親類が
「まずいや、こんなの」
「これ全部まずい!」
と平気で言い放っていた。
中学生の子供が文字通り目を丸くして、テーブルに乗り込んで声の主を探していた。
夕刻になって、元夫と、お嫁ちゃんと、中学ちゃんとで軽く町にでて、ちょっと飲んだ。
中学ちゃんが
「まずいって、口に出しちゃ、いけないと思う」
とまっすぐ言った。
そうだよね、びっくりするよね。そういうこともあるのよ。
元夫家族と義父家族は同居で、仕事は違えど同じ敷地の同じ作業場所で仕事をしていた。
父親が消えた喪失感は、途方もないものらしい。
私は両親が生きているから彼の気持ちを想像することしかできない。
一族に大きく穴が空いて、でもどうすることもできなくて、その穴のまわりを近親者がうろうろする。
どうすることもできないから、ただ穴のまわりを行き来するだけで、巣を壊された蟻みたいだ。激しくうろうろするばかりの近親者のまわりを、次のつながりの家族が包んで、淡々と日々を一緒に過ごして、そうやって大きな穴はなだらかになっていって、穴じゃなくなってくる。
死んだ人を看取った人も、悲しんだ人も死んでいくことで、先々に死んだ人は少しずつこちらの記憶から消失していく。
こんなに特別なことなのに、それが普通のことなんだ。
なにか大きな概念が変わってくる感じがする。
それが人の死を、自分の死を感じることなのかも知れない。
皆さんから何かを頂いて満たされた、濃い一日でした。
みなさんのお話も聞きたくて。サロンにて、教えてね。
11月には死に関するお話会も開催します。おいでませー!
ではでは、サロンでお会いしましょうー!
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■ヘッドスパ@大阪四ツ橋
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皆様にまた、お目にかかれますようにー!
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