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南方熊楠と地衣類展


夜の博物館に南方熊楠と地衣類を見に行ってきました。

漱石と同期、柳田國男と文通。その時代の人です。デスマスクの額が丸く大きい。頭突きが強そう。

友達知人に二人、こういう頭蓋骨を持つ、非常に頭の良い人がおります。さすが前頭葉が発達してるなと思いました。

帰宅して友達と話をしたら、

「彼はイギリスで差別を受けて大変だったんだけど、そのくだりは書いて無かったんだね、博物館だから悲しいことは取り上げないのだろう」

と言ってました。

確かに。私の中の南方熊楠は「激怒すると吐瀉する人」だったのですが、変人の話はありませんでした。

ぎっしりぎっしり詰め込まれた文字列は、ライヒの演奏みたい。(現代音楽)

彼の拡散する思考の順番を追う作業が楽しそうだった。さぞかし興奮したのではないでしょうか。

地衣類展も面白かった。

これは、企画採取記録展示をしている研究者の、子どものような喜びが会場中に満ちて、きらきらしてました。話を聞いたら相槌を打つ暇も無く話してくれそう。聞いてみたいなー。

夜から入ったのでアンデス展(のミイラ)は見られなかった。

夜の博物館は良いな。

家出して美術館に寝泊まりしていた姉弟を描いた名作「クローディアの秘密」を思い出します。

良い夜を。


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