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執筆者の写真秋山妙子

「私の身体は貧相だから」


人の身体の見た目は本当に千差万別で、頭の大きさ、足や胴の長さに加え、骨の太さ、脂肪のつき方、胸やお尻の大きさや形、それに髪の毛、皮膚、顔。

特に女性は、美しさという点から、強度の差こそあれ、常に自分の身体に自問自答を強いられ続けているのが一般的で、

さらに家族や身近な大人から「醜い」の呪文が掛けられている人が多く、私もその一人です。

私は「たくましい身体」と(悪い意味で)言われ続けてきたので、細い人に対して、異様な憧れがありました。

細かったら、守ってもらえるし、繊細な感じがするし、服も似合う。

ある冬、細い友達と一緒に下北沢を歩いていて、強い風がごうごう吹いたとき、彼女が私の後ろにすっと隠れて、

「妙子さんの後ろなら大丈夫、たくましいから」

と言ったんです。

「たくましいって・・・・それ、凄く傷つくから、言わないで」

と言ったら、彼女が驚いて

「私の中では、たくましいって、豊かだっていう、とっても良い意味だよ」

「あなたは華奢だからそんなふうに言えるんだよ。わたしはいつも「プロレスラーみたい」とか、そんなこと言われ続けてきたんだよ」

「きゃしゃって・・・・。私にとって華奢って、すごく貧相な意味だから、逆にそれ言わないで欲しい」

へええええ!驚き。

お互いの褒め言葉が、お互いの嫌いな言葉。

隣の芝生、青いどころか、超きらきら。笑

これはある意味、滑稽なことかも知れません。

きっと私も友達も、ある程度は美しいのだと思います。

今生はこの身体に乗っていくんだなって、この仕事をしているうちに、そう考えるようになりました。

ほんとはベンツが良かったのに、エンジンすら無い自転車だったり、

自由度が高いスケボーが良かったのに、キャタピラ式の戦車だったり。

でも、今日も身体は魂を乗せて、走っています。

無理に自分の身体を好きになることはないですけど、

私も鏡の前でお腹の肉を掴んで

「すっごい量の脂肪・・・」なんてやってますけど、

この身体に乗っている限り、生きていけるのですし、

脳も心臓も活発によく(脳については考えなくて良いことまで考えて)働いてくれているので、

どうぞ労わってあげてください。

写真は、赤毛のアン。

やせっぽちを思い悩む彼女ですけど、

こうしてみるとアンもダイアナも、それぞれに。 (うつくし)

お客様から、「自分の身体は貧相で嫌いなところだらけ」というメールを頂いたので、書きました。

好きにならなくても良いけれど、好きでも嫌いでもない感じで。受け入れる感じで。

夜は休ませてあげて。

こんな話も、サロンで力いっぱい、しましょうね!笑 真夏日、身体に気をつけて。


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