「高校生の頃からビクトル・エリセが一番好き」
という映画好きのお客様がいらしたので、
先日「運び屋」を観た話をしました。
実在した90歳の麻薬運び屋から着想を得た映画。
「観たいけど、イーストウッドが好きだから、躊躇してるのよ。
あまりによぼよぼの彼を見たくないなと思って」
それは大丈夫!!(だと思う)
彼はとっても身勝手で、
もりもりグラマーな女の子と美味しいものが好きで、
差別用語を使ったり、悪い言葉を連呼したりする、
鼻持ちならない魅力的な爺に仕上がっています。
一緒に観た友達が
「ハッピーエンドだったね」
と言った。
私は全然ハッピーに感じなかった。
私の中でハッピーエンドと言えば、
いらいらするくらい徹底的なハッピーの終わりっぷりに限られていたから。
「登場人物と、そのまわりの人達がハッピーな状態に終わるなら
ハッピーエンドだと思っているよ」
と友達が言ったので、その定義は良いなと思った。
そう思うと、超ハッピーエンドだったのかも。
どこかから、ずっとしていたよね、
という嫌な予感を静かに下地に引きつつ、
のどかな南部の懐メロが車の中から乾いた大陸に陽気に響き、
私の神経にはかなり応えました。
出てくる人出てくる人、全ての俳優の顔立ちがとてもバランス良く、
綺麗にまとまった頭部はうんとアップになっても、
だらしなく口を空けていても、美しかった。
演技や個性のバランスもコントラストがあって
思い返すほどに良い映画でした。
後で友達と、
「結局彼はいくらもらったんだろう?」
と話しました。あの札束。。。。。
車、退役軍人ハウス、学費、ガーデン、金のブレスレッド、コールガール 笑
日本円にして、8000万くらいかな。。。
コカインの末端価格を調べてみたら、NYで1.4トン85億7400万円。
(摘発ニュース)
多分彼、1トン近く運んでるから、末端価格で60億。
もし彼が運び代で1億もらってたとしても末端価格の1.6パーセント。
コカイン農家の特集も調べたら、出荷時から1500倍の値段で売られるそうです。
コカイン運びに興味があったら、「ベイビードライバー」を観ると良いんですって。
アルパチーノ主演と聞いて、暴力の予感しかしません。泣
(暴力シーン苦手)
観た方は感想教えてくださいー!
いよいよ連休に突入。
サロンでお会いしましょうーー!!