• 秋山妙子

ある朝突然失明した友達の話


この件についてうまく書けるかな。

友達に起きたことが、記事になった。

アパレルの仕事をしていた父親が、ある朝突然「失明」した話。

石井 健介 (Kensuke Ishii) さん。あだ名はイシイシ。

これはサマーソニックの中のモミモミブース、アロマソニックの舞台裏で、イシイシとお互いにリフレをしているところ。

年に1,2回セラピストイベントで会うくらいの仲だったけど、彼は自然な状態のまま、まっすぐ人に接する人だったので、ちゃんと話したことの無い割には安心して話せる人だった。

そんなイシイシがある日「失明した」という奥様からの報告をFBで読んで、絶句してしまった。

ペットを失った人に「そんなに悲しまないで、また飼えばいいじゃない」という慰めが絶対禁句のように、失ったものに対して、こちらが全く未体験であるままの声掛けというのは非常に難しい。

自分の発した一言が無神経になってしまったら。

臆病風が一番大切なことを忘れさせた状態のまま、暫く人づてにイシイシの様子を聞いていた。

何ヶ月か経ったときだと思う。私の投稿を読んだイシイシから「あの投稿を読んで、伝えたくなったことがあるよ」メッセージが来た。すぐ電話した。午前中で、明るい日だった。スマホを持って、台所の流しの前を何度も往復しながら話した。

「例えば看護師さんが来るでしょ、僕見えないでしょ、でもその声で、瞬時に、好きかどうかわかるんだ。

なんていうか、その瞬間、相手と僕の気持ちは同じになるの。

好きじゃないってのは、無関心ってことでしょ、僕も相手に無関心になる。お互い無関心だと、色々と気を使わなくて良くて、楽なんだよ」

「最近青だけわかるんだよ。その積み木、青だなって思うと、青なの。見えるんじゃなくて、青だなって感じるんだよ」

「東京の人はスマホ見て歩いてるから、白杖を持ってても危ないんだ。東京の人のほうが見えてないんだよ」

そんな人。

誰も掴んでくれないかも知れないけど、誰か握ってくださいと手を出した人。

一線を越えたイシイシの立ち上がりに皆が手を出していき、彼は新しい世界で形を変えないまま表現を続けていて。

まあ、そんな人な訳です。

長くなってしまった。伝わるかな。

気になった方は、イシイシに話し掛けてみてください。

多分喜ぶと思います。

追伸 この文を読んだイシイシとやり取りした時に、彼が送って来たこと。

「見えなくなってから「好き」というのがデフォルトになった感じ。圧倒的に嫌いな人が少なくなった」

そんな人です。

私としては、目の件があってからのイシイシは

「明るく服を脱いできた」

そんな印象を受けています。

イシイシ、またお話しましょう。

また、明日。