
水木しげる、樹木希林、内田裕也、ショーケンなどの魂が抜けると、タイムラインが故人の記事で暫く賑やかになる。
私は直接知らない人に関しては媒体でしか見たことがないので、生きていようと死んでいようと自分の感情には全く響かない。
直接お会いしたことの無い方の訃報で一番「がーん!!」ときたのが小林カツ代、つぎに須賀敦子とピナバウシュ。
カツ代さんは私の料理における心の師匠で、不器用な女性に優しかった。訃報を聞いたときは泣けてしまい、彼女の人柄や料理についてのお話がリアルに自分を支えてくれていたのだと思った。
須賀敦子さんはあの文体を紡ぐ手が無くなってしまったことを残念に思った。ピナバウシュは舞台が大好きだったので、もっと細く長く生きてほしかった。110歳くらいまで。
この3人は私にとって「生存している」という気配のようなものだけでも、微細に私に作用していたのだと思う。まあ生存も死亡も、ただの情報なので、そんなものは思い込みだと言われればそれまでだけど。
これからも、いなくなってショックな著名人は特に居ない気がする。
私にとって、会ったことの無い人に対しての思い入れは、とっても少ない。作品さえ残っていれば。
だから応援したい表現者が実在しているなら、その人が生きているうちにお金を落とすようにしている。それがリアルに彼らを支えることだし、彼らを日の当たる場所に生きられる場所を作ることだと思っている。
好きな表現者が高齢になってきたら、好きだという表明を急いで、ライブに言ったり、本を買ったり、会いにいったりしよう。来年はもう死んでいるかも知れない。
それを言うなら、若くたって、来年は死んでいるかも知れない。
さらに言うなら表現者じゃなくたって、好きな人には好きだと表明して、応援しよう。 明日にしないで、今。
5月を帯びた、今朝。
今日も、好きなら好きと伝えましょう。
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青山一丁目の土日はひっそりしていますが、それは青山御所があるからなんです。浮ついてないんです。
施術が終わったら謎のディープな本屋さん、ブッククラブ回で本を買って、歩きやすい青山通りをぶらぶら外苑前に歩くと、外苑前から表参道までの横道にいろんなお店があります。
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ではでは、良い日を。
(写真はアメリカの宇宙葬)