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執筆者の写真秋山妙子

「ラッピング」


ラッピングは自分でするのが好き。

手紙を書いたら封筒も自分で作るのが好きです。

ひとつは友達の個展に行くのに、差し入れとお手紙。

もうひとつは以前友達にあげたプレゼント。木のお皿。

そういえば昔々、画廊でアルバイトしていたとき、友達が東ドイツ人と付き合っていて、

彼がポーランドから送ってくれた贈り物の箱をそのまま脇に抱えて画廊に参上し、開けてくれた。

厚紙のような包みを開けると箱の中に、女性用の靴と、茶色いしなびたものが無造作に入っていた。

「なんじゃこりゃ?あー、花をいれたのかー、なんだろ。菫かなー」

彼女は萎れた植物をつまんでくるくる回して見せてくれた。

ヨーロッパに長く留学していた彼女は、なんてこともなく、事も無げに見せてくれたけれど、

私には「外国に送る箱の中に生花を入れる」という発想が斬新すぎて、異様なくらい心に残った。

靴と一緒に、箱の中にお花を入れる。

彼にとっては、開ける方の気持ちよりも、送るほうの気持ち、なのね。

ただ、入れたかったのね。

いいな。素直で。私もそういう贈り方をしたい。

さてさて。

秋の週末。光が黄金色になりそう。 是非是非お会いしましょう、身体をフカフカにしましょうね。

ではでは、おやすみなさい。

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