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執筆者の写真秋山妙子

「自力で幸せを」


息子が第一志望の会社に内定を貰った。

彼が自分の個性や社会的な位置付けを考えながら話すようになってからは、とにかく「母」という立ち居地を外して接することに集中してきた。

母というのは恐ろしいもので、まだ経験の浅い青年が、青年の目で感じた世の中の仕組みというものを報告してきたとき、

まだ社会にも出てないあんたさんが何をほざくか、とか、 働いてからモノを言え、などと

つい鼻で笑ったり、伏せた目のまま軽くあしらいたくなったりするからだ。

彼が一言なにか言う度に一拍置いて、反射的に言いたいことをこらえてから物を言う。

「社会のニーズが」

なんて聞こうものなら、もう即座に全否定したい。笑

それを毎回こらえて、息をためながらふむふむと聞いている。

最後まで「あのさあ」などと話の腰を折らないよう、かなり強い力で自制しながら聞く。 (といいながら折ってるかも)

この人が他人だったら決して取らない態度を、 息子だからといって取らないように。

無知は無知なりの、無知無知理論。

政治、投資、流通、組織。

そのうち私よりずっと社会的なことに聡くなる。

まあ生きたいように生きればよろしい。

息子にしたアドバイスはひとつ。

「面接官の前で自分を盛らない」

何千人って学生を見てる百戦錬磨の面接官に、学生の盛り話なんてもう、バレバレ。

そのまま行けば大丈夫だから!

と言いながら、まあ選ぶのは相手なんだから、あとは神様にお任せして置きなはれと放置しておいた。

どんなに大きな組織に入っても、いつ解体されるかも知れない。

どこに入るのが良いのではなくて。

どこにいても自力で幸せを獲得していける人になるほうが大切だと考えています。

元旦那さんの家族も、秋山の家族も皆喜んでくれた。

大学入学も入社も結婚も、ゴールじゃなくて、ただの通過点だけど、良かった。平和と幸せを祈っております。ここは母として。

また、明日。 (写真は弟が撮った彼の子供達。好きな一枚です)


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