• 秋山妙子

「身体について個人的に感じること 3」


「寝息、いろいろ」

雷が樹を縦割りするように轟く夕刻、次のお客様を待っております。

今回は寝息の話。

施術が進んで、お客様の身体が開いてくると、身体全体が広がって来ます。

ハムスターや猫がリラックスすると液体毛皮のようになりますが、あんなイメージ。

すると薄目で様子を伺っていたお腹の膜も緩み出し、内臓が動き出してきて、人によってはグルグル鳴り出します。(私のお腹が鳴ることもあります)

遂にお客様が眠りに落ちてゆく様子は、水槽の中で頑張って水に浮いていたパンが一気に沈んで行く様子に似ています。(そこで水底にいるお魚のお腹におさまる)

寝息。

子供のようにスッ、スッ、という寝息を立てる人はごく僅か。

意識が薄れた状態で寝息がこれだけ違うということは、

通常の呼吸も一人一人全く違うということで、興味深いです。

私はまだ呼吸法の重要度を全く実感出来ていないまま勉強中ですが、

落ち込んだ時、電話の向こうの友達に、今、深呼吸してみて。今ここで、何度も。と言われ、面倒だなぁと訝りながら深呼吸を繰り返してみたら、かなり気分が解決されたことがありました。

寝息。

熱い寝息が深く短く、まっすぐに噴き出すような寝息。

呼吸が止まっているのでは無いかというくらい静かな寝息。

舌が気道に落ちてから響く、いびき。

ゆっくり動く眼球に合わせて、ムカデのように動く睫毛。

何かと交信しているように細かく震え続ける眼球。

動き出す手や足の指先。

ちゃんと休めているのかな。

産まれたての寝息は割と同じなのか、それとも全く違うのか、産婦人科に出入りしている友達に聞いてみましょう。

寝ている間は脳と内臓を休めて、

朝、産まれたように起きられますように。

また、明日