• 秋山妙子

「祝日日記」


朝、波音聞きながら館山の畳部屋で起き、

午前中は部屋の卓袱台で古い料理百科全集を読み、手紙を2通書いて、

昼に食堂に行き、凄い勢いで指示出しながら3人分働く、建築現場に適材の、大ジョッキを片手に

7つずつ持てそうな腕を持つ姐さんの仕事っぷりを見ながら海鮮丼を食べ、

午後から館山に引っ越した友達の家に行って愛くるしい天然カールを持つ娘ちゃんのぺちゃぺちゃしたお喋りと彼女のおもちゃの解説を聞き、

場所を変えて洋館のカフェでこくのある冷たい牛乳と深炒りの豆で作られた大理石のようなマーブル模様のアイスカフェラテを飲みながら計3時間半話し、

絶版になってた本を貸してもらってから車に乗せてもらい、金属音をあげてはしゃぎ続ける蛙のような赤ちゃんをあおりながら、かっこ良い奥さんに海沿いの家に送ってもらい、

ダイニングで昨日友達と作ったイサキと浅蜊のアクアパッツァの残りと自転車の師匠的な人がダッチオーブンで作った鳥と春じゃが芋と小玉葱と人参の残りを食べて、

また波音の聞こえる畳の部屋へ戻って来ました。

満喫しました。

部屋を渡る風に夕日に海に、

夕方に香り立つ夏の予感の緑に、

夜空に星に半月に、

そして自転車に友達に、友達のおじさんに。

どこに向かっても一礼。

明日の朝電車に乗って、午後から仕事します。

ああ嬉しい。笑いすぎてしわが増えた。

明日からまた頑張ろう。

おやすみなさい。


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