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執筆者の写真秋山妙子

花が綺麗で


お客様に「先生」と呼んでいる方がおりまして、常に我慢を自分に強いてきた、真面目な、真面目な、60代前半の小柄な女性です。


よく、「秋山さんはいいわね、色々やりたいことがあって。あたしなんてやりたいことなんか、一個もないわよ」と言っていた。


「一緒に探しましょうよ」 と言うと「な・い・の!!!」と言っていた。


そういう時、先生は「イー!!」の顔をして言う。


勤め上げた職場を退職され、サロンに来る間隔が空いていたところに「久しぶりです、誕生日割引だから」と予約が入った。


当日入ってくるなり、 「秋山さん見て見てー!!わたし、秋山さんに見せたかったのー!」

と分厚い葉書ファイルを2冊鞄から出して、それはそれは見事な花の絵を見せてくれた。




忙しかったときは朝タクシーでしょ、夜は22時で真っ暗でしょ、何にも見えてなかったけど、今年は花が綺麗なのよー!


わかるー。なんでしょうね、わたしもそう思いました!


でね、写真に撮るでしょ、家で描いて、カラーコピーして、そこに日記書いてるのよ。





毎日書いて、友達にラインで送りつけてるの。秋山さんにも送りつけていい?




もちろんですともっ!!!


ああ、出会って5年か6年か、あたしはやりたいことなんて何も無いと言ってた先生がこんなに楽しそうにお話しするのを初めて見て、しかも絵がこんなに凄くて、しかも画材は無印良品の色鉛筆と100円ショップの水彩絵の具と、100円ショップの葉書用厚紙で、素晴らしすぎる。


「葉書、好きなのあげるから、好きなだけとって!!」 「先生、もっと良い画材、使ったら・・・?」 「いいの!あたしはこれで!画材をくれるというならもらうけど!」

先生はまた「イー!」の口で言った。


白い花だと難しいだの、葉っぱが重なると難しいだの、構図をどう切り取るかだの、そんな話を沢山してくれた。


ロングコースの施術が終わって、先生が 「あー気持ち良かった!!!」 と言ったのでそれも驚いた。


通例いつも 「なんか足りないのよねー、一番届いて欲しいところに、あとちょっと届いてない、っていうか」 と言いながら帰られるのが普通だったから。


身体の様子も以前よりずっとみずみずしかった。


なんだろう、人がこうして、ぱあっと開くとき。

本当に感覚器が開いて、身体も反応して、世界が美しく見えるというか、恋の作用に似ているのかも知れないけど。


完全に自分の内側にその泉を見つけた先生は、すっかり可愛くて、なんだか手を取り合ってキャーキャー飛び跳ねたくなりました。


綺麗なものは、誰の中にでもあるんですけど、それが純度の高い喜びと合わさって表出されるって、なかなか無いんです。


それを見せてもらって、私も形の無い、光るご馳走を食べさせてもらった、そんな感じがしました。


夜、今日の日記分がラインで届きました。



嬉しいな。

先生、良かった、良かった。


また、明日。



で、えっと、今週後半、関西に行くんです。


☆17(金) 芦屋でボディの施術。10時のみ枠空いてます。

場所:オーガニックエステサロン ディ・エステ・ガーデン (JR芦屋駅南口より徒歩2分)


☆18(土)、19(日) 大阪四ツ橋のヘアサロンでプレミアムヘッドスパ(オーガニックのクリームを使ったヘッドスパ)

場所:ジローワークショップ(ヘアサロン) (四ツ橋駅5番出口を出てすぐ。「星乃珈琲店」の2階) ​時間:10時スタート、最終受付19時 料金:初回40分4800円。ブロー2000円(税抜)


関西の方、遠慮なくお問い合わせください。


ではでは、サロンで、お会いしましょー!

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