• 秋山妙子

不安定なものを使いこなして音を出す

2020年9月27日にヴァイオリニスト・本郷幸子さんの主催する「ZOOM音語り」に参加しました。ドイツのオケでヴィオラを演奏している村上淳一郎さんがゲストです。右の人ね。


毎夏、村上さんが帰国しての公開レッスンは毎回胸をえぐられ涙が出るような内容なので、誰かを引っ張って必ず行くようにしています。村上さんの大ファンなのです。 で、27日前に、幸子さんからメッセージが来た。 「質問募集なんだけど、質問ない?」 「ド素人からの質問でもいいのかな」 「いいよ、もちろん」 てなことで私が送った質問。 質問1 生徒の音を聞いて、その人の持つ心のわだかまりのようなものを感じるとき、わだかまりの種類によって音に特徴があったりしますか? 例えば感情を抑圧してるタイプは強弱の幅が狭いとか。。。 質問2 著名だけれど、個人的に好きな演奏家では無い、と言う奏者がいますか?いるとしたら、それはなぜですか? 質問3 音楽は、楽器の音を楽しんで味わう、ということと、コンクールのような技術を競うことが両立していますが、コンクールのような順位付けについてどう思いますか? 質問4 今後クラシック界はこうなればいいのになという希望があったら教えてください。 質問5 演奏の音を聞いたとき、その人の人間像がある程度わかりますか?(体の大きさ、男女、年齢、国籍など) 質問6 演奏を通して発見したり学んだりしたことが、演奏や鑑賞意外で繋がることはありますか? 例えば数学や味覚の世界と繋がったりするのでしょうか? ☆ 当日はこの中のいくつかに答えてもらった。 村上さんの言葉は、人生に直結、しかもいきなり背中に通る神経に触られるくらいに自分の生き様を問うてくる。 「弾きながら観客とつながるようになるには、ある領域に音が入っていかないといけない。そこに入るには、弾きながら外にアンテナを向けて開いていくか、どんどん内部に入って皆と繋がる深部に下りるか、どっちで弾こうか実験を重ねている」 これは施術にも直結している気がします。 お客様の体にさわりながら、感覚の奥の意識をどこに置いて何と対話するのか。 「この緊急事態宣言に、本番を取り上げられた奏者のありようはそれぞれで、面白かった」 本番を取り上げられた奏者がどう生きるか。何をするのか。 ほかに 「落ち込む時期を繰り返していると強くなってくる」 「今の欲求にきちんと従って生きる。知性、感性、情熱を使って」 「不安定さを安定させず、使いこなして音を出していく」 「補助輪の安定を外して走り出す勇気、心の守り癖を外して傷ついてもいいから責めて行く」 などなど、「今そうやって生きている」人にしか出てこない言葉は、モロ筋肉の太さを感じさせて、それはもう、感嘆せざるを得ない逞しさでした。 ここまで前置き。(長い) その第2弾が10月25日(日)19時からやるそうです。参加費1000円。 今回「技術について」だから素人としてはますます敷居が高い感じがするけど、 「体を使った技術で生きていく」共通項がある人は本当に面白い会になると思います。 興味のある方はぜひぜひ。 村上さんの演奏動画はこちら たのしそーに弾いているのが村上さんです。 私も参加予定ですー!!ぜひぜひ。いろいろな角度から、人生と取り組む表現を堪能しましょう。 ああ、しびれるなあ・・・・ ではでは、サロンでお会いしましょうね!


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